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7月1日 パレードで大暴れ 7月1日はカナダ・デーである。アメリカの独立記念日のようなものといえばいえなくもないけれど、カナダは独立戦争をやったわけではなくて主権を宣言しただけだからそれほどナショナリスティックな雰囲気はない。独立記念日と建国記念日の中間といったところだ。でもにぎやかさではアメリカの独立記念日にも負けていない。パレードやら出店やら花火やら色々な催し物がある。国の創設を祝うというよりまあめでたい日だからいっちょう騒ごうという感じの日である。 ドラムヘラーの町でもパレードがある。近隣の組織や団体や企業がこぞって仕立てや小道具大道具に熱を入れ、延々と町をねりあるく。町民は朝早くからデッキチェアを沿道にずらっとならべて場所取りをし、今か今かと待ち受ける。 ティレルももちろんパレードに参加する。メンバーはプレパ・ラボからフレッド、ジム(マックケイブ)、僕、それからエデュケイショナル・プログラムの大学生3人。9時にダウンタウンから少しはずれた学校に集合して準備を整える。フレッドがティレルのバンを運転し(このバンの助手席にはラプトルが座っている)、ジムと僕がティラノサウルスの着ぐるみを着る。残りのパラサウロロフスの着ぐるみとアンキロサウルスのマスクはエデュケイショナル・プログラムの人間がかぶり、あぶれたひとりはティレルのスタッフの格好でうろうろすることになる(笑)。バンののろのろ運転についていきつつ、沿道の子ども達にキャンディーを投げるというのが僕らの役回りだ。パレードが始まると我々5人はエンターテイナーになりきる。エデュケイショナル・プログラムは何と言ってもこういうのが本職だし、僕だって冬の間のキャンプ・インで着ぐるみをかぶって子どもたちを楽しませていたのだから自信はある。 着ぐるみの中はすごく暑いので、歩き始めた直後からみんなもう汗だくである。それでも僕らはバケツいっぱいのキャンディーをばらまき、写真撮影に応じ、「ハッピー・カナダ・デー!」「ハッピー・カナダ・デー!」を連呼し、襲いかかってくる子どもたち(水鉄砲を撃ってきたりしっぽをつかんだり)を追いかけまわし、受けが悪いときは仲間うちのパフォーマンス(ティラノがアンキロやパラを追いかける)を演じ、自分たちでいうのも何だけどもうサービス精神いっぱいだ。沿道にならぶ子ども達ひとりひとりにキャンディーを手渡ししていると(ときどき大人もほしいと言うのであげる)、なぜかいつも僕だけ他のみんなに遅れてしまう。遅れると僕は着ぐるみをきながらばたばたと走ってバンを追いかけなければいけないのだけれど、これが沿道のみんなにけっこう受ける。どうして僕だけ遅れるんだろうと思ってちらっと他のメンバーを見たら、彼らはみんなキャンディーを投げてくばっていて、直接キャンディーを手渡しているのは僕だけだった(笑)。でもまあいいや。ここまできたらサービス精神全開、手渡しでいっても誰も文句はいわないだろう。つまらなそうな顔をしている子にはキャンディーを3つぐらいあげるとか、赤ちゃんには親御さんからわたしてもらうとか。高校のクラスメートがけっこう来ていて、テツト・コール連呼でこれはまいった。クラスメートには5個ぐらいサービスする。 しかしまあ久しぶりにいい汗をかいたもんだ。 パレードが終わるとティレルチームは解散し、僕は高校のブラバンが乗ったトラックの荷台に乗せてもらって学校まで行き、友だちの車で送ってもらった。そのあとは友人の家でパーティーをやって、川で遊んでから土手で花火大会を眺めた。やれやれ楽しかったな。うん。悪くない。
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