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6月24日 ビッグ・ケヴィンがいないとお手上げ こちらの高校では成績がパーセンテージで表示される。教科ごとに成績優良者(だいたいどの教科も80%以上)には期末テストが免除される制度があるのだけれど、僕は社会と化学でテストが免除されてしまい、おまけにもう1教科はテストなしとあって、もともと免除制度のない英語1教科のみの期末テストとなった(カナダでは学期ごとに4〜5教科を選択する)。英語のテストはこの日の午後、ということは午前中はティレルでプレパレーションができる。昼頃に誰かダウンタウンに行く人間を探して便乗させてもらえばテストには十分間に合うし、いなければたかが9qそこら、走って学校までたどりつくぐらいはできる。テスト勉強はどうしたと言われそうだけど、1教科だけのテスト勉強なんてどうせ僕のことだから長続きするわけがないし、だいたい英語は教科としてはあまり好きではない。長時間英文に集中して予習なんかしたら肝心のテストが始まる前に気力を使い果たしたなんてことになりかねない。 そんなわけでスモール・ラボに「グッ・モ〜ニン♪」と飛び込んだのだけれど、あれれれれ、ビッグ・ケヴィンがいない。これは誤算だった。フィールドシーズンが始まってからはテクニシャンのほとんどがフィールドに出ていて、お留守番組は僕をのぞけばたいていビッグ・ラボで作業をしている。そんなわけで僕はスモール・ラボにひとり残って作業をすることになってしまうのだけれど、これはこれで色々と問題が多い。まず何か緊急の事態が起こっても、僕ひとりでは対処できないケースが考えられる。とっさの処置が必要な場合これは困る。とはいってもスモール・ラボにはそこまで危険な薬品がずらっとそろっているわけではないから、これはまあ責任上の問題である。もうひとつは、僕が完全な独りプレイでクリーニングをしていると、間違えて変なことをやってしまいかねない。だから細かい指示はともかく、基本方針はスーパーバイザーのビッグ・ケヴィンから聞いておく必要がある。前日の続きをやるとか、そういうふうにやることが最初からわかっていれば彼がいなくてもそれをやればいいわけだし、そうでなくても彼が留守の場合は事前に聞いておけば問題はないけれど、今回はわりとばたばたと予定をいれてティレルに来たので、もちろん彼が休暇だなんて聞いていない。 そんなわけで、お手上げ状態である。ビッグ・ラボにはマークもいるから、ビッグ・ケヴィンの代わりに彼に聞けばいいのだろうけど、午前中数時間の作業に忙しいところわざわざ何度も呼びつけるのは申し訳ないので、これは遠慮した。その代わりに図書室と展示室を往復する。図書室には質の高い文献がずらりとそろっているし、展示室はもちろん立派な標本のオンパレードだから、プレパレーションはできなくても勉強になる。 でもやっぱりフィールド出ないとな〜(そればっか)。
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