プロフィール
おそるべし、サバイバル一家!
夫婦と子ども5人、祖父母3人の計10人が一軒の家に同居している。夫婦は20年前の結婚と同時に野宿をはじめ、子どもがつぎつぎ生まれても、その趣味はさらにエスカレートしていった。キャンプ場の人混みを避けて、道路わき、橋の下、駅待合所、建物の軒下、児童公園などあらゆる場所をねぐらに全国各地を旅する。移動はおもに自家用ワゴン車だが、自転車を連ねて走ったり、ときにはリヤカーを引いて歩き旅もする。これまで沖縄をのぞく46都道府県で野宿をした。年間の野宿泊数は50泊をこえる。
1992年からは海外にとびだし、おもに日本人ツアー客のいないマイナーな辺境地に出没する。ホテルと名のつく宿泊施設をきらい、安宿すらなるべく使わず、「野宿(テントか自動車内か軒下に泊まる)」と「寄宿(知り合った人の家に泊めてもらう)」にこだわりつづけて旅をしている。
通常は夫婦と子ども5人の計7人で行動するが、ときどき祖父母3人を加えて10人のスーパー野宿集団となる。
メンバー紹介(2005年4月現在)
1.父親=バンダナ
酒と自然をこよなく愛する45才。体格はやや小柄。「家長」としての威厳を保とうとあれこれ努力するが、つねにトラブルメーカーに終わってしまう。過去には酒がらみで警察の世話になり、家族に引き取られて帰宅することもよくあったが、最近はトシのせいか大人しい。海外では行く先々の言語を学び、会話本を片手に果敢に話しかけるが、相手に通じたためしはない。
2.母親=モモ
体力・気力が自慢の43才。体型はやや太め。特技「どこでもトイレ(人が見てなきゃOK)」。ダイナミックかつアバウトな野外料理が得意。芸能人だったら「節約バトル」で常勝だろうと家族は思う。「食う、寝る、遊ぶ」をつねに実践している。毎晩の酒量は夫のバンダナをはるかにしのぐ。自然派出産にこだわり、5人の子のうち上2人は助産院、下3人は自宅で産んだ。
3.長男=ドラゴン
03年1月、日本の高校からカナダの高校に編入。05年9月よりアルバータ大の学生となる。いわゆる「恐竜オタク」。幼少からの恐竜趣味が高じて、今は古生物学研究の第一人者フィリップ・カリー博士に師事し、「金魚のフン」として化石発掘調査や資料整理を手伝っている。特技は、相手につけいる隙をあたえぬ機関銃トーク。喋りはじめたらもう誰も止められない。
4.長女=テレンコ
落第寸前でようやく高3。かつてブラスバンド部(トロンボーン)に燃えていたが、高校では無気力な「帰宅部」。欠席遅刻の回数は学校一。5人兄弟の紅一点だが、口の悪さと態度の粗雑さは天下一品。舌戦乱闘に強く、チャンネル争いではつねに勝者となる。TVの前に寝ころびながら友人と電話で話すことを無上の幸せと感じている。嫌いな言葉は「整理整頓」「根性」「努力」。
5.二男=タコヤキ
中3。部活に燃える日々(ゴールキーパー)。サッカー中継の日は、日本代表ブルーのTシャツを着てテレビ前に陣取る。不肖の長兄をカバーし兄弟の調整役をかってでるが、ふと気がつくと争いの中心で乱闘していたりする。気持ちは無類に優しいが、早とちりと喧嘩っ早さが玉にキズ。育ち盛りの大飯食らい。朝晩三〜四杯のご飯をたいらげ、家計を大きく圧迫している。
6.三男=モンチ
やんちゃな中学2年生。陸上部。体はチビだが足はやたらに速い。特技「木登り」「お金拾い」。落ちている小銭や小物を拾ってきては、一家の財政を助けている。小動物や昆虫などの生物が大好きで、敢然として生物保護に徹するため、野宿で収穫した山海の珍味も家族の口に入らないことが多い。そのわりにイタズラ好きで、ときどき学校や近所から苦情の電話がかかる。
7.四男=コロコロ
小学5年。5人兄弟の末っ子。なぜかズボンを前後反対にはいていることが多い。「戦いごっこ」に命をかけ、犬を見ると反射的に追いかけてしまう。ただし、よく犬に反撃され必死になって逃げている。特技「モノもらい」。野宿で周囲の人からいろいろもらってくる。外国人にかわいがられる術を身につけており、海外では危機的状況に置かれた一家をしばしば救っている。
8.祖父(父方)=タケジジ
神戸出身の78才。旧帝国陸軍中部46部隊一等兵。「実直さ」がとりえ、とも命取りとも言える。終戦後は北海道に渡り、営業マンとして必死で働いてきたが、退職後の隠居生活においてもそのコマネズミ的生活は続く。一家の小間使いとして、掃除、洗濯、草取り、バーゲン品の買い出し、電話の取り次ぎ、妻の肩もみ、その他言いつけられた雑用をまめにこなしている。
9.祖母(父方)=キミババ
北海道出身の70才。47年前の独身時代、北海道の女性ドライバー第1号となる。同時に女性タクシー運転手第1号。その後、職を転々とする一方で、茶道・華道・民謡・詩吟など多方面の趣味に手をそめる。その行動力と破壊力は天下一品。究極の毒舌と地獄耳で家族親類縁者からおそれられる。とくに夫のタケジジは完全に尻の下にうまって窒息しそうな状態である。
10.祖母(母方)=チーババ
71才。満州生まれの佐賀育ち。先立った夫の供養をすませ、第二の青春を謳歌しようとしたやさき、バンダナ・モモ夫婦に捕縛される。「主婦不在」という一家の窮状を見かねて、細身の体にむち打ちつつ家事・育児を必死にこなしている。ときどきそのストレスに耐えきれず海外へ逃避。友人たちと一緒にイタリア・カナダ・タイ・ハワイ・スペイン・中国など世界各地を歩く。
11.元下宿人=レーナ
ロシア・サハリン州出身。一家がサハリンを旅したときに初日だけ通訳をした。サバイバルとは無縁に見える美女であるが、なぜか一家とウマが合い、その後も友人関係が続く。1999年秋に来日して、一家に居候しながら日本語学校に通った。家族同然の付き合い。2001年から某国立大学で学び、04年3月に卒業して帰国。その夏双子の赤ちゃんを産んだ。
History of the Family
1979年 バンダナとモモが出会う。
1981年 2人乗りビニールボートで川下り(多摩川・荒川)。
1983年 テントを購入し2人ではじめての野宿。長野県の農地。
1985年 バンダナとモモが結婚。タケジジ・キミババも上京し同居。
1986年 長男ドラゴン誕生。ラマーズ式の三森助産院にて。
1987年 長女テレンコ誕生。 〃
1989年 はじめて長期野宿(東北地方2週間)に出かける。
1990年 二男タコヤキ誕生。自宅にて家族に見まもられながら。
1992年 三男モンチ誕生。自宅出産2人目。
〃 はじめて海外野宿(韓国)に出かける。
1993年 タケジジ・キミババも野宿に参加(千葉2泊3日)
1994年 四男コロコロ誕生。自宅出産3人目。
1997年 チーババ同居。
1998年 はじめて家族10人全員で海外野宿(グアム)
1999年 レーナ来日し同居。
2001年 レーナ独立し、某国立大学の寮生となる。
2003年 長男ドラゴン、カナダに留学。
2004年 レーナ、大学の修士課程を卒業し、帰国。