川端裕人氏の新作恐竜小説、「竜とわれらの時代」
恐竜ファン待望の本格的恐竜小説、「竜とわれらの時代」(川端裕人著)

開設:2000年10月11日 最終更新:2004年8月10日

※このサイトの恐竜アイコンは穴掘り職人の工房から借用させて頂いています。
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ささやかなジンクス 2004.8.10.

 今年もわずか1ヶ月間の帰国でした。楽しい楽しいと思いながら遊んでいたら、いつのまにか今日にはカナダに戻らなければならないとあって、こういうのはたまったものじゃないですね。今年もみんな本当によくかまってくれて、毎日どこかに出かけて誰かと会っていました。メールには忙しいとか休日がないとか色々なことを書いたけれど、やっぱりそういうのがいちばんですよ。せっかくの夏休みだもの。

 元クラスメイトの付き合いの良さにはこっちが申しわけなくなってしまうぐらいで、受験だというのにいれかわり立ち代わり訪ねてきたり集まってくれたり。特に日野台組はそうだった。文化祭は僕はとうとういちども参加できなかったけれど、でも成功を祈っています。僕もその場にいて参加できたらいいのにと思う。本当はみんなと一緒に卒業したいんですよね、僕も。一中組もずいぶん足並みがそろっていて楽しかったです。盛り上がり方は去年ほどではなかったけれど。それから理科部の後輩たち。君たちは素晴らしかった。甲府トリオと朝帰りヘキサゴンはよくがんばったな。それからみんな何かしら人好きのする方に変わっていて、それが僕としてはとても嬉しかったのです。でも君たちボーイ・フレンドとかガール・フレンドができたら僕のところに見せにきてお墨付きをもらわなきゃ付き合うの禁止だよ(笑)。金髪ピアスは問題外だからね、最初に言っておくと。
 恐竜倶楽部の方には今度もまたまたお世話になりました。幕張の恐竜展を一緒に見に行った方、それから夕食をご一緒した方。飲んで騒いでハシゴして、そのまま徹夜で潔く沈没した方。地の果てのようなところまで付き合っていただいてどうお礼を申し上げていいのやら・・・。徹夜といえば東大の院生のみなさんも去年に引き続きご迷惑かけました。でも楽しかったです。それから遠方からはるばるやってきてくれたお客さん数名にもありがとう。夏のいい思い出になりました。
 最後に4日間の小旅行で一緒になった小中学生にも何かコメントを残しておきます。あなたたちと遊んでいると時間がたつのが早くて困りました。でもおかげですごくすごく楽しかったし、それまで1年間にわたってためこんできた色んな嫌な事もちゃらで忘れちゃうことができた。愉快な旅行をどうもありがとう。とにかく無反省なまでに元気で、生意気で、素直で可愛い子たちでした。今度は機内で枕投げやったりとか、プールで人を大車輪にして投げ込んだりとか、夜中に大人の目を盗んで逃げ出したりとか、そういうことやっちゃだめだよ(←ってか全部僕やん)。またどこかで会えるといいね。

 そんなわけで、文字通りの充電期間だったみたいですね。これだけたくさんの人にお世話になって、また1年間カナダで頑張ろうと思える。そういう意味では留学しているのは僕ひとりじゃないんではないかなあと。
 正直にいって、旅行にしても留学にしても外国にひとりで出発するのは僕にとってすごく怖いことです。出発の3日ぐらい前からいつも恐怖感にさいなまれます。特に大した理由もないのに、なぜか何かが怖くてたまらなくなるわけですね。とてもナーバスになる。そしてカナダなんか行きたくないと思ってしまう。
 それは別に向うで暮らすのが嫌だとかそういう意味ではないんです。あっちに戻ったらフィル・カリーの雑用も再開することになるし、フィールドに出る機会もまだあると思います。そういうことは本当に楽しみなんです。大好きです。でもその一方で恐怖が先に立つといった部分もあります。これから1年大丈夫なのかなと。明日何か理不尽なものがやってきたら、僕は生き残れないかもしれない。全部ひっくりかえされてしまうかもしれない。
 それでも僕がカナダに行くのはもちろんそれが僕の夢だからであり、それを色んなやり方でバックアップしてくれる人がいるからです。自分の育った場所で、自分のネイティヴの言語を使って、色んな人たちと会って、そうやっているうちに僕はずいぶん元気づけられました。それだけのことがいつのまにか勇気にまでなってしまうのですね。何もそれはみんなが「頑張ってね」と言ってくれるからではないんです。何というか、このわかりにくい世界の中でまっとうに真剣にやろうとしているその姿勢が僕にとってはいちばんのエールになるんじゃないかなという気がします。例えば昔の先生を訪ねていって、そこであっちで体験してきた話をいかにも嬉しそうに「うん、うん」とうなずいて聴いてくれる。そして一緒に喜んでくれる。そういうのが僕にとってはいちばん純粋なかたちでのエールになっちゃうというところがあります。やっぱり嬉しいから。
 それからどうしてかはわからないけれど、後輩や子どもたちと仲よく遊んでいると自然に自信みたいなものがつくんですよね。落ち込んだ時なんかにそういうことを思い出すとわりとすぐ立ち直れることって、けっこうありますよ。「あの子たちのためにも」というとこれはもう完全に大げさだけど、あまり間違ったことはできなくなってしまう。そういうのっていざというときに力になってくれるわけですね。僕は弱いから。

 だからやっぱりみんなにありがとうを言いたいです。それだけの言葉では足りないのはわかっているけれど、それを言わなければ何も始まらないから。僕ひとりではカナダなんか行けないですよ、本当に。
 カナダはこれから季節が秋に向かいます。夏の終わりって一般的に僕は例年あまりいいことがないけれど、秋なら僕は昔からささやかなジンクスをひとつだけ持っています。秋にはなぜか必ず何かひとついいことが起こるんです。それも自分がひとつ階段をステップ・アップするような、そういう種類のいいことなんだけれど。フィルのところで働き始めたのも去年の秋だし、一昨年の秋は国立科学博物館の標本を比較したりして初めてレポートを書いたし、もう毎年そんな感じなんです。古生物関係ではなくて、例えば4年前だと体育大会で長距離走に出場した、とかね。僕は体育がもうとにかく苦手だったのだけれど、あれは本当に冒険だったし、少しは成長したと思うなあ。
 だから今年の秋もきっといいことがありそうな気がするんです。冬春夏とがんばったから、そのごほうびで何かが待っているんじゃないかなあ。恐怖感なんかには簡単に負けません。頑張れると思う。楽するために向う行ったわけじゃないんだもの。
 それではまたしばらくのお別れです。みんなどうもありがとう。そしてまた来年に。



更新情報 2004.8.9.

 1年ぶりの更新となりましたが、まずリンク集の「恐竜模型の世界」のリンク先を変更しました。「ラボラトリー」「骨学と解剖学」はあまりにも恥ずかしい内容なのでとりあえず削除しました。「カナダ留学記」の「えりまき鳥クロニクル」には新しく2編が加えられています。あまり大したことはできていないのだけれど、向こう1年はこの体勢でいくことになると思います。


またしばしのお別れです 2003.8.4.

 あっというまに7月が過ぎ去って、あれれと思っていたらもうカナダへ帰る日になってしまいました。あはは(笑)。1ヶ月はやはりちょっと短すぎたみたいですね。日本に帰ったら毎日図書館に行って本を読もうと思っていたら、結局1日たりとも行けませんでした。
 ほとんど毎日外出してましたね。おつきあいくださった皆さん、本当にありがとうございました。かはく分館ではサンディー・サイト産の恐竜化石の同定を手伝わせていただいたり、新館で観察会をやったり(構想発表があったり)、恐竜倶楽部の飲み会・夏旅行でもお世話になりました。
 それから理科部の後輩たちも、大きくなってびっくりしました。遠足も花火大会もバーベキューも楽しかった。葛西で男女学年問わず仲良くかき氷をわけあっている後輩たちを見ていると、「だめだ、たとえこいつらに死ぬほど殴られても、僕はこのかわいい後輩たちを殴れない!」と387629回目ぐらいにあらためて思いましたよ。
 本家の理科部常連もあいかわらずだったし、高校や中学の同級生とも色んなことができてよかったよかった。馬鹿騒ぎにつきあった友人もいれば、しみじみ語りに徹した友人もいて、すごく楽しかったな。特に東大の屋上と神社の境内ね(笑)。あんなことできるなんて思いもよりませんでした。日本に帰ってきてもこれだけたくさんの人にかまってもらえて、私はとても嬉しかったのです。

 さて、新学期は9月からなので、カナダに帰ったら1ヶ月ほどはティレル博物館での活動に集中したいと思います。今度は来年の夏まで1年間のロング・ランですが、ほかの誰に負けようとも自分にだけは負けたくないですね。少なくとも心持だけはそうです。私自身はたいしたことない人間ですけど、身の回りにこれだけの人がいるんですから、その人たちに見せても恥ずかしくない生き方したいです。そのポイントはきっちり押さえてがんばろうと思っています。

 さて、このサイトの更新のことですが、Yahooのサービスを間借りして「カナダ留学記」と「ドラゴンに聴いてみよう」は留学中も更新することができるようになりました。ただこのトップページは色々とあって本家のサーバーに残しておきますので、「What's new?」は更新されません。更新したらそのたびに掲示板で報告するので、そちらを参照してください。ティレリアン日記、えりまき鳥クロニクルともそんなに頻繁には更新できないと思いますが、リアルタイムであちらの様子が伝えられればいいなと。なお、ティレリアン日記は写真をつければもっと見栄えがよくなるかなというプランもあったのですが、何しろあのティレルですし、人が写っていれば肖像権の問題もあるので、これは勘弁してください。

 メールはカナダでも使えるので、問題ありません。外国で暮らしていると、めげてる時のいちばんの薬は友人からのメールになります。ですからメールを送ろうかなと思っていただけたら、躊躇せずに送ってください(笑)。心をこめて返事を書きます。

 それでは皆さん、また来年の夏にお会いしましょう。私はもういちど会えるのを今からとてもとても楽しみにしています。



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