旅のアイテム

 これまでの野宿旅で使った道具類を紹介します。
 どこにでもあるフツーの生活用品だったり、ちょっとこだわった特注モノだったり・・・便利なもの、ぜんぜん使わなかったものなど、いろいろあります。
 アウトドア指向の方にとって参考になるものかどうか、自信はありませんが・・・。


カセットコンロ+大型やかん
 野宿旅でいちばん重宝するものがこれ。もちろんツーバーナーもアウトドア鍋も持ってはいるけれど、野宿旅ではあまり使えない。移動型の旅をする私たちは、腰をすえてじっくり調理することがあまりない。食事はカップラーメンやコンビニ弁当+インスタントみそ汁orスープなど、さっと食べられるものが中心になる。手軽にお湯をわかせるこのセットを10年以上愛用している。
 雨の時はワゴン車の運転席と助手席の間のアームレストにコンロをのせて使う。やかんはその形状から鍋よりも熱効率が良い(ような気がする)。短時間で、カップヌードルのビッグサイズ10人分のお湯がわかせる。
 ちなみに、燃料のカセットボンベは日本国内だけでなく、韓国、ロシア、グアム、タイ、パラオ、コスタリカのどこでも手に入った。どこの国でも韓国製のものが多かった。


圧力鍋
 上と同じように、短時間でさっと調理するために重宝しているのがこの圧力鍋だ。米を研いでから水につけておく時間を節約することができるし、火をつけて10分弱で炊きあがる。火加減の調節も簡単。やはり10年以上愛用している。
 べつに特別な料理を作るわけではない。ご飯さえあれば、あとはふりかけ、缶詰でじゅうぶんだ。ロシアではイクラ丼が子どもたちに大ウケ。現地で手に入れた新鮮タマゴをご飯にまぜてもGOOD。
 ただ圧力鍋は重くてかさばるのが難点。車のときでないと持っていけない。

車載二段ベッド+ドア網戸+サンルーフテント
 NISSANホーミーを購入したとき一緒に特注した。車で移動している時は、テントを張らずにそのまま車で寝てしまうのが楽で良い。シートをすべてフルフラットにしても、夫婦と子ども5人はスペース的にちときつい。しかも冬季以外は、大人数の熱気で車内は寝苦しい。そんなときに、このセットを使う。
 ただ、網戸関係は便利なのだが、二段ベッドの方は重くてかさばるし、取り付けに手間取るので、購入してから4年間で3回しか使わなかった。けっきょく窮屈なのをがまんして重なり合うようにして眠るか、もしくは車外にもうひとつテントを張ることで対応した。
 先日、収納棚を整理して、このベッドを処分してしまったが、よく考えたら誰かほしい人に差し上げたらよかったと思う。もうあとのまつりだが。


車用防虫ネット
 真夏の暑い夜は、網戸を取りつけたくらいではまだ眠れたものではない。さらに長距離を走ってきたエンジンは、座席の下で火を噴くように発熱している。だからといってドアを開けると蚊が入ってきて困る。そんなときは、この防虫ネットを車全体にすっぽりかぶせて、サイドドアを全開し、バックドアを半開して眠る。けっこう便利だ。
 ただ見慣れないモノをかぶった車はけっこう目立つ。さらにこの色が鮮やかな黄色なのだから困ってしまう。

折りたたみリヤカー
 リヤカーを引いてサハラ砂漠を横断した人もいると聞く。そこまでサバイバルに徹しきれないが、野宿道具をもってトコトコ歩いて旅するのは楽しい。一人か二人分の荷物なら背負うこともできるが、子どもを含めて10人分の荷物を運ぶためには、何か道具を使わないといけない。リヤカーはそんなときじつに便利な道具だ。
 折りたたみの小型リヤカーは、車に積んで持ち運びができるのがいい。たとえば琵琶湖一周では、現地の起点まで車で運び、そこから徒歩旅行をはじめた。
 いざとなればこのリヤカーは電車にも持って乗れる。積む荷物は宅急便で現地に直送すればよい。旅のバリエーションがぐんとひろがるのだ。 

ジョイント可能な羽毛シュラフ
 シュラフは17個もっているが、なかでも気に入ってるのがこれ。−20℃まで対応(?)できる。4個まとめて買ったが、それで12万円以上したように記憶している。わが家の野宿道具の中では高級品のひとつだ。これはジッパーが左右それぞれのタイプがあって、2個つなげて使うことができる。2個つなげて中に3人寝ることもできる。それが便利だ。
 その4個のうちの一つはロシアで盗まれた。これはほんとうに悔しかった。





赤ちゃんのおしり拭き+トイレットペーパー
 今ではうちに赤ちゃんはいないけれど、それでも野宿旅で「赤ちゃんのおしりふき」は手放せない。海外でも濡れティッシュのかわりに、詰め替え用の「おしりふき」をたくさん持っていく。食事前にちょっと手を拭くとき、またほんとうにトイレでお尻を拭くとき、旅道具の汚れを拭くとき、その他いろんな場面でよく使う。赤ちゃんのお尻拭きは無香料で肌にやさしいのがまたいい。プラスチックのケースに入っているものはかさばってしまうので、詰め替え用のシンプルなものを持っていく。
 トイレットペーパーは、トイレ時にかぎらずティッシュのかわりに常に使う。軽量コンパクト。どんな野宿旅にも必ず持っていく。

リップクリーム
 寒いところでも暑いところでも、意外と重宝するのがこれ。野宿旅では乾燥したり、日焼けしたりして、けっこう唇が荒れるのだ。食事が不安定でビタミン不足になるからかもしれない。都会ならどこでも売っているスティックタイプのリップクリームも、辺境地にあってはなかなか手に入らない。最近は必ず持っていくアイテムである。

国際免許証+国際ナンバープレート
 最近は海外でレンタカーを借りる人も多いから、国際免許証はかなりポピュラーになってきた。公安委員会所定の免許更新所でお金さえ払えば簡単に交付される。有効期間は1年間。
 自分の車を海外に持ち出すには、まず陸運局で登録証を発行してもらう。次にJAFに国際ナンバープレート(写真)を注文する。海外に行った場合、必ずナンバーを国際ナンバーに付け替えなければならないとされているが、私たちは持っていっても現地での指示がなければ付け替えない。少なくとも私たちが行った韓国とロシアでは、日本のナンバーで走っていても問題はなかった。
 もしナンバーを付け替えるとしたら、封印もはずさなければならないのでやっかいだ。はずすのは簡単だが、帰国して再度封印するのは、自車の登録陸運局でなければできない。たとえば私たちの場合、韓国に行った場合は下関や福岡、大阪に、ロシアの場合は新潟や稚内、小樽などに帰国するが、そこから八王子陸運局までは事前に交付された仮ナンバーをつけて走らなければならない。(1997年現在)
 海外渡航の事情は刻々変化している。サハリンについては、バイク・ツーリングの齋藤さんのページが詳しい。興味のある方はそちらへどうぞ。→「パクリのがらくた箱」(北海道・サハリン関係の情報)

海外のレンタカー
 韓国やロシアなど、近場を旅していたときは自家用車を持ちこんでいたが、最近は旅先が遠いのでレンタカーを借りることが多くなってきた。
 ハーツやエイビスなど大手のレンタカー会社なら日本の事務所で予約が可能だが、できるだけ安い方がいいので、各国大使館や政府観光局で現地のレンタカー会社のリストをもらい、Eメールで直接予約を入れるようにしている。
 しかし英語でのやりとりになるので、走行距離に応じた料金加算や車両保険の詳細など、じゅうぶんな打ち合わせができない。南アフリカやコスタリカなどでの経験からは、大手レンタカーのパック料金の方が結果的に安上がりだったのではないかと思った。
 それに料金的なトラブルの解決も大手の方が簡単だ。アラスカではダラーレンタカーを日本で予約して行ったが、帰国してクレジットカードの明細を見ると、契約以上の金額が引き落とされている。あわてて現地で受けとった書類を確認してみると、うっかり金額をチェックせずにOKのサインをしてしまっていた。さっそく日本のダラー事務所に連絡をとって、予約書のコピーを送ったら、後日余分に支払った金額が返金された。その金額はなんと!18万円だった。

トイレの方法
 おしっこが固まるというポケットトイレは野宿で常に持ち歩く。がしかし、実際に使ったことはほとんどない。一度、高速道路が突然通行止めになって、車が渋滞のままストップし、高速道路上で一夜を明かしたことがある。SAやPAのトイレは歩いていける距離ではない。他の車の女性たちはもうたいへんだった。朝方になると車のまわりをウロウロ歩くがどこも他車から丸見え。そんなとき私たちはこのポケトレのおかげで、車内ですますことができて「余裕」だった。
 ふつうの野宿では、園芸用の手持ちシャベルを持っていく。雑木林のなかを分け入り、小さな穴を掘る。用をたしたらまた土をかけておく。以前は人間の排泄物が環境を汚染するなんて考えたこともなかったが、最近は海外の辺境地にあっても水辺の近くは避けるようにしている。 

薬袋の中身は、、、?
 海外での急な病気や怪我はないとはいえない。慌てずに応急処置ができるように薬袋は必需品。イソジン消毒薬、抗生軟膏薬(テラマイシンなど)、ソフラチュール、絆創膏、包帯、解熱剤、胃腸薬や下痢止め、風邪薬は病院でもらった薬の残りを保存しておいて必ず持っていく。吐き気止め解熱剤の座薬もフィルムケースに入れて持っていく。麺棒と爪きり、リップクリームはいつも使っているものを持っていくのがベスト。特にリップクリームは海外旅行の必需品だ。イソジン消毒とテラマイシンで初期のトビヒぐらいは治すことができる。内服薬の方はあまり使ったことはない。バンダナが飲みすぎて胃薬を飲むのと、シベリアでみんながきのこの食あたりでダウンして下痢止めを飲んだぐらいだ。子どもの発熱もほとんど解熱剤は使わない。海外で病院が不自由だからこそ、無理に解熱せず数日は熱と付き合い身体の中で菌と闘う方が治りが早い。

(サバイバル流)飲食物持ち込み術
 アメリカ西海岸では子どもにせがまれて、いくつかのテーマパークをハシゴした。ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ、シーワールドなど、これらの施設の入場料やアトラクションが高いのは我慢するにしても、飲食物持ち込みが禁止されているのは納得がいかない。どうせ入場するなら開園から閉園時間ぎりぎりまでめいっぱい遊びつくそうというわが一家。もしすべて園内レストランで飲食したとしたらどうなるか、、、?その金額を考えただけでクラクラと目まいがする。したがって、悪知恵をしぼって「飲食物持ち込み」の方法を考えるわけである。
 各テーマパークに飲食物を持ち込むのは難しい。特にアメリカでは、同時多発テロ以降の警戒が非常に厳しく、入場時にバックの中身検査やボディチェックを一人ひとり入念に行う。爆発物や刃物などの凶器が検査対象だが、飲食物が見つかった場合も当然のように没収されてしまう。
 では、どうするのか?まず子どもが多いことが有利な条件だ。子どもの手に缶ジュースやスナック菓子をもたせておく。どんな強面の警備スタッフも子どもからお菓子をとりあげることはない。そして各自の上着と荷物の中に飲食物をしのばせるわけだが、これには少し技術がいる。
 まず衣服が厚手の冬期の方がやりやすいが、夏期なら水着とかタオルとか、とにかく着替えを多く持つ。人数分のトレーナーやジャンバーのうち3枚ぐらいの中に小分けして食べ物を入れておく。この時、身体が入る部分に飲食物を入れ袖の所を結び裾をたたんでおく。これを各バックの底から2番目にいれ、他のトレーナーなどを同様にたたんで重ねて入れる。他のものをチラッと入れてカモフラージュすれば、上のほうの荷物は取り出して調べても後は底をちょっと探るだけでだいたいはOKが出てしまう。
 同じ場所に2回行く場合は、その中で販売されている飲み物の容器やコップを収拾しておく。次回入場した時には、その中に持ち込んだ飲み物を入れて堂々と飲める。この方法で、コスタリカの温泉リゾートでは、湯船につかりながらビールを心ゆくまで飲むことができた。
 食べ物の方は、どうしてもこっそり食べるので、1個ずつラップ包装した小さめのサンドイッチやおにぎりがいいと思う。
 しかし書いていて情けなくなるほど、せこいんだなぁ、私たちって。

 

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